フリーランスに挑戦して気づいたこと

働き方
oplus_2

2024年3月、私は11年間勤めた会社を退職しました。

それまでの11年間、ずっとずっと「辞めたい」と思い続けていたのに、不安からなかなか踏み切れず悩みながら会社員生活を続けていました。

悩みながら日々の生活をしている中でWeb制作を知りました。

デザインカンプをもとに一つのサイトを完成させる達成感があり、「これを仕事にできたら楽しいだろうな」と感じ関連するコミュニティに参加。

スキルを身につけ、営業をする段階で圧倒的に時間が足りなくなりました。
正社員として働く傍ら、面談の日程調整、メールの返信、案件対応などパンク寸前でした。

正職員としての安定を追い求めるか、新しい挑戦をするか悩んでいた私に、
「片方に集中して成果を出すべき」という同僚のアドバイスが背中を押し思い切って退職を決断しました。

退職後の気づき

退職直後、「もう嫌な上司や同僚と顔を合わせなくていいんだ」と心底ホッとしました。
「辞めたらもう戻れないよ」と言われたこともあり、辞めたら後悔するかな?と思っていましたが、意外なことに職場に戻りたいなと思ったことは一度もありませんでした。


Web制作の仕事は未経験からのスタートだったため、決して順調とは言えませんでした。

案件を少しずつこなしていく日々でしたが、当初憧れていた「在宅ワーク」は思っていたよりハード。
1日中パソコンに向き合う生活は大変で、デスクワークの大変さを身をもって実感しました。

前職が医療職で、常に身体を動かしていたこともあり、そのギャップに戸惑いました。
また、フリーランスは会社に所属する訳ではないので「孤独感」にも悩まされました。

コミュニティには所属していましたが、オフ会は苦手で避けており人との接触が極度に減りました。
オンライン上でお話しする機会はあっても、リアルで会って話すのとはまたちょっと違った感じでした。

フリーランスの難しさと学び

フリーランスとして痛感したのは、継続的に仕事を得ることの難しさです。
毎月安定して仕事を提供し、給与を支払う仕組みを持つ会社のすごさを改めて実感。

辞めた職場に戻りたいと思ったことはないけれど、安定した収入を得られる環境への感謝の気持ちは深まりました。
「安定」とは「安く定まる」と解釈されますが、私の中では「安らかに定まる」ものだと考えが変わりました。

ただ、「この人と一緒に働きたい」と思える相手と会え、「またよろしくお願いします」などの言葉を頂けるとフリーランス挑戦してよかったなと思います。

フリーランス辞めるきっかけ

2024年9月頃、精神的なストレスからか炎症気味だった手の皮膚から細菌感染を起こしてしまいました。蜂窩織炎の一歩手前でした・・・。社会人1年目の時も、ストレスから手の皮膚が炎症を起こしましたが、細菌感染まではいかなかったです。今いる自分の環境が合わず、状況を変える必要があると思いました。

この時に抱えていたお仕事の納品が済んだら、前職関連の仕事を探すことを決め、必死で探した結果ようやく希望条件に合致する職場と出会えました。

採用の電話がかかってきた時「これで安心して休める」と心の底から思い、今までの疲れが出たのか、2週間ほど体調を崩してしまいました。

フリーランス辞めてからの心境の変化

フリーランスになってからの日々は常に緊張や不安の毎日でした。

不安があるとやるべきことも手につかず、朝が来ると絶望を感じる日々で鬱状態の一歩手前だったかな、と今振り返れば思います。
また自分で自分を律することが苦手で、自分に縛りを効かす環境を作ることができずに、朝は起きれず夜遅くまで起きているという悪循環サイクルになっていたのも自己肯定感を下げていました。

また私は、作業会やオフ会などの不特定多数が集まる場に行くことができませんでした。
一度オフ会に参加したこともありましたが、大人数でワイワイ盛り上がる感じや煙草の煙などが苦手で早く時間過ぎないかなと思ってしまい、あまり楽しめず・・・。

フリーランスとして働く以上、自分から行動して様々な人との関わりを持つ必要があるのでこれが苦手な人は会社員の方が向いているのかなと思いました。

また、よくSNSで見かける「フリーランスになって満員電車で通勤しなくなって最高!!」というフレーズ。実際に経験してみると、私は電車通勤は苦ではなかったなと改めて感じました。

通勤時間は無駄な時間とよく言われますが、私にとってはオンとオフを区別する役割を果たしていました。また、車窓から流れ行く景色を見ているのも心癒される時間でした。

現在は仕事がある時は、少し早めに出てカフェで朝のコーヒーを飲みながら読書をしたりとホッとひと息つける時間になっています。

4年間は収入がなくても生きていけるだけの貯蓄はありましたが、それでも収入が不安定になるのは想像以上のストレスがかかりました。現在は月の収支がマイナスにならない程度に非常勤で働くことで精神的な安定を戻しつつあるかなと感じています。

最後に

以上がフリーランスに挑戦してみて感じたことになります。
SNS上では「フリーランスになって良かった!」という肯定的な意見が多いと思います。

でも、全員が全員フリーランスが向いているとは限りません。

会社員が向いていないから起業して社長になっている人がいるように、逆もまた然り。
人それぞれ合った働き方があるのかなと思います。

正社員で働いていた時は夜勤・オンコール・休日勉強会・学会発表・関連資格取得のための勉強、
業務後の社内勉強会強制参加などでほぼ自分の時間はなく、もう病院で働きたくないと思っていました。
今は非常勤で決まった時間だけ働かせていただく勤務形態をとっているので、仕事できることに感謝しながら働けています。

私は「フリーランスは合わなかった」けど正社員に囚われずに勤務形態を変えたら良い感じに日々を過ごせています。

このお話が誰か悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。

コメント

  1. BBA より:

    うん
    すごくいい記事
    こんな私でも胃にポリープが出来たとき
    付き合う相手を見直すきっかけになりました
    今の環境より、何処かに属した方が私は向いてるのかもしれない
    今でもその格闘はありますが
    自分のしたいを可能にするのは今の環境なのかな?

    最近は閉め方を考えるよ!
    死ぬ前にもう一度スナックやりたいのだ

    • 丹沢日和 より:

      お読みいただきありがとうございます。
      良い記事と言っていただき嬉しく思います。
      私の経験が何か参考になれば幸いです。

タイトルとURLをコピーしました